アルモンデ生木工房誕生物語④【東日本大震災と原発事故】

2011年3月11日

PM2時46分

仕事が休みだったため

青森県八戸市の八食センター隣の伊吉書店八戸西店で体験することとなるのでした

始めは、「また地震かぁ」くらいに呑気に考えていました

とっさに1995年1月17日の阪神淡路大震災のことを思い出し

自分の過去の経験と照らし合わせる

当時、滋賀県野洲市の実家の2階で震度5を体験

慌てて一階へ降りテレビをつけると

数百メートルに渡って、横倒しになった阪神高速道路

そして下の写真のように、神戸の街のあちこちで火災発生

阪神淡路大震災ももちろん恐ろしかった

写真提供:神戸市  (写真は神戸市内の様子です)

しかし。。。

今回の揺れはそれとは違う

阪神淡路大震災はドカンと下から突き上げる感じで一瞬で終わった

しかし、今回の地震は横揺れがひたすらに続く

永遠かと思うほどに。。。

段々と揺れが強くなり、本屋の本棚の本が次々と床に落ち始め店内が停電

「ヤバいやつかも」

次の瞬間、本屋の外に逃げ、駐車場に出たのですが

そこで異様な光景を目の当たりにするのです

波打つ車

数十台の駐車中の車が上下に大きく揺れて波打っているではないですか

大袈裟でもなんでもなく、ホントに波打ってました

それでもすぐに揺れが収まるのではないかとどこかで楽観視していたのですが

揺れは収まるどころか、さらに激しくなり

咄嗟に近くの車に捕まりなんとか立っていられましたが

激しい横揺れが永遠に続くのではないかと恐怖心でいっぱいでした

大袈裟でもなんでもなく

ホントに永遠に続くかと思いました

揺れが収まり周囲を見渡すと、あたり一帯が停電になったようで信号が機能せず

すでに大渋滞が発生していました

なるべく信号を通らないルートで自宅へ戻ると

幸いなことに被害はほとんどありませんでした

ガスはプロパンガスのため使用可能

水道も変わりなく使用可能

ただ、電気は来ておらず

結局約2日間、停電は続きました

時間が経つにつれ

地震の規模の大きさが明らかとなり

各地の津波の被害も目の当たりにすることとなりました

青森県は津波の被害が小さかったとはいえ

八戸市の舘鼻漁港では大きな漁船が道路に打ち上げられ

港一面が津波で壊滅的な被害を受けてしまいました

地震による津波の被害も甚大なものでしたが

さらに恐怖が日本を覆い尽くすことになるのです

メルトダウン

東京電力福島第一原子力発電所

6つあった原子炉のうち1号機から3号機の3つの原子炉がメルトダウン

つまり。。。炉心溶融

さらに4号機が水素爆発

当時の新聞の一面に載った水蒸気爆発の写真を今でも鮮明に覚えています

チェルノブイリ原発事故を超える被害が出るかも。。。

チェルノブイリってあのチェルノブイリ???

かなりやばいってこと???

実際に、東日本から西日本へ避難する人も多くいました

地震、津波の被害も甚大でしたが

それ以上にヤバかったのは放射能による汚染

当時の福島第一原発の様子はこちらの映画がとても参考になります

Fukushima 50

Amazon prime video で観ることができますので

まだ観てない方はぜひご覧ください

詳細はネタバレになりますので割愛させていただきますが

たまたま偶然が偶然に重なって現状の被害で済んだということ

最悪、日本全土が住めない状況だったということ

そして何より情報を鵜呑みにすることの危うさを

身をもって経験することとなるのです

2013年9月、オリンピック誘致のため、某国首相は

アンダーコントロール」と発言していましたが

放射性物質の半減期のことを知っている方なら???であるのは明らかでしょう

『百姓レボリューション』

Amazon

自給自足をなんとなく憧れにしか考えていなかった私は

東日本大震災の経験によって自らを防衛する手段として

自給自足を捉え直すこととなるのです

東京などの都会では物流が麻痺し

スーパーやコンビニからは物がなくなる

まさしく、そのタイミングで

百姓レボリューション』(著者:伯宮幸明さん)と出会うのです

自給自足界隈?ではバイブル的な本なのですが

驚くべきは震災後に執筆された本ではなく

震災前の2011年2月に発売されていること。。。

興味がある方はぜひ読んでみてください

詳細はまたしても割愛させていただきますが(別記事で書きたいと思います)

大震災が起こった後、都市を離れ田舎へ移り

自給自足のコミュニティーを作っていく

というストーリーなのですが

小説でありながら

自給自足の実践的内容を伝えている稀有な本なのです

東日本大震災の経験、『百姓レボリューション』から自給自足への考えが

単なる憧れから自分を守る術、サバイバル術へ確実に変化しました

しかしながら、何から始めれば良いのかわからず

悶々とする日々が過ぎていくのでした

ただ、田舎で暮らしたい思いは日に日に強くなっていきました

というより、実際には田舎には住んでいたのですが

生活スタイルとして、完全な消費型でまったく生産的ではありませんでした

そんな中、Facebookで見つけるのです。。。【続く】

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